大手レコード会社で宣伝畑を歩み、老舗音楽事務所スマイルカンパニーの代表を務めた後、合同会社デフムーンを設立した黒岩利之氏。メディアプロモーション、アーティストプロモーションの専門家が見た音楽業界のマーケティングとは?今回から3回に渡って、音楽業界における企画開発、プロデュース、リーダーシップについて語ってもらう。
はじめに―音楽業界の変遷とマーケティング
はじめまして。合同会社デフムーン代表の黒岩利之と申します。僕のプロフィールを簡単にご説明すると、1991年に株式会社ソニーミュージックエンタテインメントに入社。営業、制作部門を経て宣伝畑に異動後は約30年、メディアプロモーション、アーティストプロモーションの現場を歩んでまいりました。
なので、僕のマーケティングロジックは実戦に基づいた直感型と申しますか、音楽の専門家としてスタジオに籠っていたわけではないので、リスナー目線でトレンドを分析し、どう楽曲ヒットを生み出していくか、そのトライ&エラーの積み重ねから導き出されたものといっても過言ではないでしょう。
でも、これって人に一言で説明するのは難しい。音楽業界も日々変化……