これまでのコラムを読まれた方ならお気づきかと思いますが「DX」とは、けして最先端のデジタルテクノロジーを駆使することに限定された言葉ではありません。むしろ変革へ向けた個々の意識であったり、組織の体制作りであったりと、「人」を中心に据えたデジタルとは距離を置いた改革の重要性に紙面の多くを割いてきました。
今回のテーマである「イノベーション」は、「DX」とセットで頻繁に語られ、そのほとんどはデジタルに特化した内容です。最先端のテクノロジーを列挙しつつ、その利便性や活用術を知れば事業効率が図れるなど、DXにおけるイノベーションは”革新”との意味合いだけに定着し使われてきた感があります。ただ、イノベーションには本来”革新”以外に”刷新”や”新機軸”といった意味も備わっています。日本では強く”革新”のイメージが先行しており、DX導入によって真っ先にデジタルが生み出す利便性や新たな価値に関心を強く持っている企業もまだまだ後を絶ちません。これはちょっとしたDXとイノベーションに対するバイアスといえるでしょう。
”刷新”や”新機軸”といった意味も含まれていることを鑑みれば、考え方や進むべき方向性が、抜本的に異なってくるのはお分かりでしょう。そもそもイノベーションを革新として捉えた場……